苺花(イチカ)
「…はぁ…」


暖かい湯に身を委ねながら、花はため息を落としていた。




ー数時間前。無事に学園にたどり着いた花は何事もなく編入手続きを済ませた。

言っていなかったが、実は沙雪はもうとっくに学園に入学している立派な生徒の一人で、ちょうど学生寮に帰る途中だったらしい(ホントに奇跡!)

…そんな沙雪とこれから入所するであろう寮のことについて話していると突然、


「川空花さん、ちょっと」


と、呼び止められた。



どうしたのかと小走りに受付へ行くと、いったい学園に通うときどうするのか、希望は出してあるか、書類が届いてないかなど事細かに聞かれ、だんだん答えるのも億劫になってきたころ、言われた。





「川空 花さん。あなたの受入先は月風・双葉邸ー学園の創理事宅です」






………はい?
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