あなたの思いは何ですか?
好きなのに
千咲side


あれから数日

水姫は家庭教師とではなく

恋人として勉強を教えてくれている

でも・・・


「ここはnを代入して・・・

 答えはわかりますよね・・・」


・・・私たち付き合ってるんだよね?

でも普通は2人っきりの部屋で

イチャイチャとか・・・

でも・・・・!

でも・・・・・!!


「そんな雰囲気全然ない!!!」


机を思いっきり叩いたせいか

手が痛い

でも今はそんなの関係ない!


「千咲!?

 急にどうしたんですか

 何の雰囲気なんです・・・?」


くっそぅ

前の方がまだ楽しかった・・・

ちょっとした事でドキドキしたり

話すだけで楽しかったり・・・

でも・・・


「もう嫌!」


急に立ち上がったから

水姫はビックリしてる


「何が嫌なんですか・・・」


あっ

呆れてやがる・・・

でも水姫が悪いんだ!


「勉強ばっかりじゃ嫌だよ~」


「千咲が悪いんですから・・・

 成績がよくないのは分かってるんでしょう?」


「でもでも!!

 勉強ばっかじゃ飽きるもん!」


自分のわがままだってコトはわかってる

でも楽しくないものは楽しくないんだもん!


「はぁ~」


ため息付きやがって!

こっちもため息だ!


「私たち付き合ってるんだよね!?」


「まぁそうですケド・・・」


ケド!?

ケドってなんですか!

・・・もういいです


「でてってやる!」


「はっ!?」


私はそう言って

階段を駆け下り

外へと出て行った


*






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