隣のナイト幼なじみはヤンキー
あたしがビクビクしてたら。


「そ。最近入ったばっかでさ。よろしく~!」


桜太は堂々と、ピアスの男の肩を叩いてる。


ピアスの男は表情をゆるめると、


「実はオレも。入ってまだ1ヶ月だ。毎回集まるわけじゃないし、勝手が全然わかんねーよ」


って言って桜太に笑顔を見せた。


……ホッ。バレてな~い。良かった!


「今日は二手に別れて走るらしーから。お前、どっちについてく?」


どっち!?桜太、なんて答えるの?


「んー。お前が走る方にしよーかな」


お~、無難にいった!


「マジかよ。じゃー、オレについて来いよ?」


そしてピアスの男は、桜太の答えに得意気な表情を見せた。


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