隣のナイト幼なじみはヤンキー
幼い日の記憶
「……ん」
体がだるい。
ここ、どこだっけ。
目を開け、ぼんやりした頭で考えること数秒。
……そっか、自分の部屋だ。
あたし、昨日ケイを追って……で、リキとあんなことになって……。
全部、夢じゃないんだよね。
リキが倉庫を出ていったあと、切れ長の目の男の人があたしを、そしてもう一人の人が桜太を送ってくれた。
切れ長の目の人は、確かリキに矢吹って呼ばれてたっけ。
リキとは仲が良さそうだった。
矢吹さんに、リキについて聞こうと思ったんだけど、余計なことを喋るなって、リキに口止めされたらしいんだ。
だから、何も聞けなかった。