隣のナイト幼なじみはヤンキー
「ゆ……めっ」


夢に助けを呼ぼうとしたら、坂部さんにキツく口を手で押さえつけられた。


「アイツら、当分戻って来ないよ。気ぃきかせろよ?って言っといたから」


じゃあ、コレは……最初から仕組まれてたの?


制服のリボンとボタンは完全に外され、下着だけになった胸元を見つめ……


坂部さんがいやらしく笑うのがわかった。


あぁ……あたし、このまま。


ギュッと目をつぶると、瞼の裏に、明るい光が見えた。





天使でも降りてきて、あたしを救ってくれたらいいのに。


これが、夢だったら……どんなにいいか。


坂部さんの動きが止まり、パチッと目を開けると……。






フロントガラスの向こうに、


大きな……


金色のライトが


ふたつ、光っていた。





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