つぶやき(仮)

空を見上げていると遠くから私を呼ぶ声がした



でも私はあえて気づかないふりをする



あなたの拗ねている可愛い姿が見たいから




少ししてから笑いながらあなたのほうに顔を向けると



あなたは頬を少し赤くしながら少し怒っていたけれど



すぐに私の大好きな笑顔に変わる



この瞬間私の幸せな時間の始まりのしらせが鳴り響く



あなたは私に手を差し伸べてくれるから私はその手をつかんで立ち上がった



それからあなたと手をつないで歩き出す



――あのね…



今日楽しかったことを話しながら帰路につく



でもね?



私が一番楽しいと思っているのはあなたと居る時間だって言うのは私だけの秘密



今日も空を見上げてあなたを待つの…






          fin…





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