イライラしやすい菅野さん。
今日中に終わらせなくてはいけない仕事が
長谷川の面倒を見ていたせいで、出来なかった。
規定の勤務時間が過ぎても
菅野はデスクに向かって仕事をすることとなった。
帰り支度を終えた長谷川が
まだ帰ろうとしない菅野に向かって言った。
「うわ、残業ですか? 菅野さん、ファィトっ!」
その言葉がしゃくに障って、菅野はデスクを思いっきり叩いて立ち上がった。
「誰のせいで残業してると思ってるのよ!」