イライラしやすい菅野さん。
いきなり叫んだ菅野に長谷川は目をまんまるくさせた。

菅野の目には大きな涙の粒がいっぱい溜まっていた。

「どうしてなの? 私、こんなに頑張ってるのに……あなたは、私にまだ頑張れというのね」

菅野は、泣いた。

泣いて泣いて……泣き続けた。

今まで溜まっていたいろんなストレスがとめどなく溢れてきた。

八つ当たりなんかしてはいけないと菅野は思う。

でも他に怒りのぶつけようがなくて、

我慢していたら、

言葉のかわりに涙が溢れ出てきた。
< 26 / 36 >

この作品をシェア

pagetop