お隣りさんlover
今日は、午前中はバイトでその後は渓ちゃんとデート
これが今日の予定
「奏ちゃんめっちゃテンション高いな、今日」
「そうですか?」
「高いて~
もうルンルンやで」
毎朝の日課の掃除をしながら由里亜さんが言った
私をモップで突く
そんな由里亜さんも
いつも以上にテンション高い気がするのは
気のせい?
「男やろ?」
「え?」
「やっぱし~~!!どんな男なん奏ちゃんの彼氏はっ!?」
掃除なんかそっちのけで勝手に話を進められる
漫才師の様なテンポでポンポンと…
この美人がって思うとすごい驚くところかな、
「こらお前らぁ!ちゃんと掃除しろっ」
あまりにも長い立ち話で店長に叱られて、
二人で開店前の仕込みをしながら少し話した
「あたし知ってんで、その男」
「え?」
「逢沢渓太やろ?めっちゃ有名やで、」
驚いた
まさか他校にまで渓ちゃんの名が知れ渡っているとは
しかも女子校…
「…何で知ってるんですか?」
「微妙な顔やな、
逢沢くんサッカー部やったやろ?
毎年サッカーの合宿にうちの学校の施設貸してんねん、
それが毎年楽しみでなぁ!
イケメン揃いのサッカー部で有名やったからな」
喜んで話す由里亜さんだけど
私はやっぱ知らなかった