お隣りさんlover





「あたしの事なんか考えんと、まずは逢沢くんやろ?」



由里亜さんはそう言って笑った


「奏ちゃんにはあたしの分も思いっきし幸せになって欲しいから

絶対に後悔だけはせぇへんといて」







私は小さく首を縦に振った


「メール…してもいいですか?」

「うん、全然エエよ」

「電話もしていいですか?」

「もちろん」




頑張れなかった

変われなかった



由里亜さんがいなかったら





色んな時に私を助けてくれたのはいつも由里亜さんで

あの時…あの場所に…
由里亜さんがいなかったらって思うと今の私はどうなっていたんだろう


渓ちゃんの事でいつもアドバイスしてくれたり
元カノから庇(かば)ってくれたり


一人じゃ何も出来ない事をいつも由里亜さんは助けてくれた



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