お隣りさんlover
-なんかそういうしんみりしたの性に合わへんから-


由里亜さんはそう言って見送りを拒否した




「最後ぐらいカッコよくキメたいから、」



軽く笑う




由里亜さんが私の人生の全てなんて言う訳じゃないけど


確実に私の人生の一部だ


そう悟った





「この事、広田は知っとるけど他の奴には内緒な
シラけてまうやろきっと」






ぎゅっと握り締めた第二ボタン

また痛い程に…


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