いつか、伝えて
“俺も、この曲なんか好き。

 
 確か、中学ん時誰かとはまってた。


 てか、人の机に落書き禁止。”






キョウヘイは全てを


忘れている訳ではないようだ。


なんだか嬉しくなった。


すぐに、その誰かは


私なんだと伝えたくなった。





その気持ちを抑え、


ペンを握る。



“そっか。
  

 その誰か、思い出せない?


 ごめんね。ペンあったから書いちゃった。”




書き込んで、


ため息を一つ。




ペンを直し、


また、教室を後にした。





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