。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「このミラノ風サンドって何??こっちのペペロンチーノもおいしそう♪」


なんてメニューをめくりながらリコは楽しそう。


「あ、千里!千里の好きなエビのクリームソースパスタもあるぜ?」


小さい頃から一緒だから、千里の好みも知り尽くしてる。


あたしは無意識に千里の袖を引っ張った。


「お、おう…」


千里は顔を赤くしてちょっと背ける。


その反応にあたしもびっくりした。千里がこんな照れたり恥ずかしがったりしてるところなんて今までいっぱい見てきたってのに、あれ以来その行動に意味があるってことに気付いた。





『俺はお前が好きなんだよ!!!』





あの告白からもう一ヶ月経ってる。


だけど未だに返事をしてないあたし。


千里のことは―――


そりゃいい奴だって思うよ。喋らなければそこそこかっこいいと思うし。ちょっとヤンチャそうだけど…


いつでもあたしの傍に居て、いつでもあたしのことを支えてくれた。


最高の友達なんだけど。


男には見れないんだよね。


でもちゃんと返事しなきゃなぁ。


でも何て言おう…今更戒と付き合ってるから無理って??だってこいつあたしが戒と付き合ってることも婚約者だということも知ってるし、


それでも諦めずに突っ走ってくる。


う゛~ん…どうしたらいいものか……


そんなことを考えてる最中に、


「ねぇ朔羅♪今度朔羅のおうちにお泊りしてもいい??」



とリコがぶっ飛んだことを聞いてきた。



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