。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。

墓参り!?


◇墓参り!?◇



車はゆるやかに国道を走っている。


青龍会本部は郊外にあって、ここから車で30分ってとこだ。


道が渋滞してるし40分近くかかるかもしれない。


叔父貴と久々に二人きりになって―――あたしはちょっと緊張していた。


応接室みたいな豪華な内装のセルシオには、音楽がかかっていない。


叔父貴は黙って運転してるし。


叔父貴の整った横顔をちらりと窺うと、相変わらずの涼しい表情を浮かべていた。


お、怒ってはなさそうだけど…バイトのことやっぱりいい顔しないだろうな…



どうしよう…沈黙が……




「あ、あのさっ」
「お前」





ほぼ同時にあたしと叔父貴の声が重なった。


「何だ?」


「お、叔父貴こそ。そっちからどーぞ」


あたしの声に叔父貴はちょっとだけ眉を吊り上げて、目を細めた。




わ゛~~~ん!!ど、どーしよ!




怒ってらっしゃる!








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