。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


女が消えていった御簾を荒っぽく捲くると、突如現れた人物に派手にぶつかり、今度はあたしの方が尻餅をついた。


「…ぃてて。誰だよ!」


目の前に立った人物を見てあたしは目を開いた。


若い男だ。しかも結構なイケメン。


背は…まぁ高いほう…戒やキョウスケと同じぐらい。


黒い髪が無造作にセットしてあって、きれいめなシャツに黒いパンツ。お洒落なベルトをしている。


誰??


って言うかこのタイミングで新キャラかよ!!


なんて突っ込みを入れられるほど、あたしは回復していた。おばけじゃなかったらこっちのもんだ!!


「大丈夫でしたか?お嬢さん」


にっこり笑って男が屈みこみ、あたしの手を取った。そのままぐいと引っ張り立ち上がらせてくれる。細そうに見えるのに、結構な力だ。


叔父貴が駆け寄ってくる。




「鴇田、助かった。朔羅、大丈夫か?」




ち、ちょっと待て!!




鴇田―――って、あの陰険蛇田??



「じゃなくて兄貴の方だ。Dr.鴇田だよ」



叔父貴が説明を添えてくれたケド…




んぇええええ!!!





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