。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
そんな思いで、プリンを口に運んでいると、二人からじとーっと視線を感じた。
「何だよ?」
訝しそうに睨み上げると、二人は慌てて目を逸らす。
「何だって言うんだよ!言いたいことがあるならはっきりいいやがれっ」
ここがリコの部屋だと言う事を忘れてあたしはプリンのカップをドン!とテーブルに叩き付けた。
顔を逸らしていた戒がそろりと上目遣いでこっちを見ると、
「いや…さっきから思ってたけど…お前、今日化粧してる?」
……化粧?
あ!忘れてた!!
そー言えばさっきリコにやってもらったんだ!
「何でぃ。似合わないってのか?」
恥ずかしくて、あたしはその気持ちを知られたくなくて乱暴に戒の胸座をつかんだ。
すると戒は怒り返してくると思いきや、ちょっと顔を赤くしてぱっと顔を逸らす。
「…ひ、卑怯だぜ。可愛いすぎだろ……」
ぽつりと漏らした声は、静まり返った部屋でよく聞こえた。
カァーーっと顔が熱くなり、あたしの戦闘体勢もすっかり意気消沈↓
「よく似合ってますよ」とキョウスケもちょっと照れながら、ふわりと笑顔を浮かべるのを見て、あたしは益々顔が熱くなるのを感じた。
こ、これで少しはあのイチに近づけたかなぁ…
「そいやぁ映画ってどんな内容なんだろ。ちろっと見た感じ、幽霊の話っぽい気がするけど」
「話は双子の姉妹の話らしいですよ。一方が不慮の事故で死んで、一方はその事故に絡んだ謎を知ってるため何者かに狙われてる」
とキョスケが言い出し、
「妹だか姉だかを守るために魂がこの世に留まって、一方を守るって言う…まぁありきたりな話だな」
戒がその後を引き継いだ。
「ふーん……サスペンスホラーなのかぁ」なんか意外…
「タイプの異なる双子を一人二役で演じて、その演技力が監督に買われたみたいだぜ。イチのことはそれぐらいしか書かれてなかったな。詳しいプロフィールは一切公表してない」
戒は忌々しそうに腕を組んだ。