。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「ごめん…って、お前もしかして!」


戒はくわっと目を開いて勢い込んだ。


その気迫に押されながらも、あたしは何とか謝った。


「ごめん!今更だけど!!」


だけど戒は全然的外れな答えを返してくる。


「もしかしてお前、隠してあった激辛ラーメン食ったのか!?」


は―――?


「いや……食ってねぇし。ってか見つけたところで誰も食わねぇよ」


「ふぅ~良かったぁ。あれは連れが韓国行ったときに買ってきてもらったもんなんだよな~。日本では手に入らない本場の辛さ!」


あ、そうですかぁ。


「あんなの人間が食うものじゃないですよ。俺なんて一口でギブ」


キョウスケが降参のポーズを作った。


「だからお前は夏バテしやすいんだよ。辛いもん食ってスタミナつけろよな!」


と戒が腕を組んでキョウスケを睨んでいる。


「スタミナならうなぎの方がいいです」


「あたしも。そっちのがいい」


あたしとキョウスケはお互いに味方を得た気分になってちょっと笑い合った。


「男なら魚より肉だろ!?あ~焼肉食いてぇ」


って…話がどんどんずれてるよ。


ま、いいか。


戒はあたしがこいつをほったらかしにしたことを怒ってないようだった。


もしかしたら寂しいって思ってたかもしれないけど、今更それに対して何も言わない。


そうゆう戒の優しさ―――



結構好き。





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