。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。

花火大会!?



◇ 花火大会!? ◇


キョウスケが風邪をこじらせて、鴇田や、さらには叔父貴まで乱入すると言う事件から3日経った。


キョウスケはすっかり熱が引き、まだ喉が痛いと言っていたがそれ以外特に症状もなく、順調に回復してきている。


叔父貴とはあれ以来連絡を取っていないし、


ついでに言うとあたしは戒とキョウスケの前で極力イチの話題を出さないようにしていた。


避けていたと言ってもいいぐらい。


だけど二人はそれについて何も言ってこない。


戒もあたしも相変わらずバイトに励み、キョウスケも昨日から貸金業のバイトに復帰した。


そんな中リコがあたしたちの働いているカフェに遊びにきてくれた。


休み時間にカフェでお茶をしながら、


「聞いて~♪あたし、キョウスケさんとメールしてるの♪それでね、今度花火大会あるでしょ?」


どうやらこっちも復活したようだ。良かったぁ。


何せ、尋常じゃない叔父貴の姿を見ちまったわけだから、怖がってあたしと話してくれないかも…なんてちょっと考えてたから。


しかも極道であるキョウスケを好きって言う事実も変わってないみたい。


「ふむふむ。で?」


と何故かあたしの隣で戒が腕を組んで興味深そうに身を乗り出した。


「てか何でお前が居るンだよ!女子同士の恋バナに入ってくんな!」


あたしが思わず睨むと、


「あたしが呼んだの。キョウスケさんのこと色々教えて?ってことで」


と、リコが恥ずかしそうに顔を赤らめる。


「そゆうこと♪いいじゃん、俺一応お前の彼氏だぜ?」


なんて言って戒はにやりと笑い、あたしの肩を抱き寄せてくる。


ついでに言うとこいつも絶好調だな。





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