。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。




叔父貴があたしを―――………



「言うつもりはなかった。伝えるつもりはなかった。



だけど―――



もう隠したままは無理だ。



限界だ」




叔父貴はあたしの両手を畳の上に置いて、まるで貼り付けるように手を重ねてくる。





「娘のように、妹のように―――ときには恋人のように支えあってきた俺の片割れ。


願わくば、永遠に手を取り合ってその道を渡り歩きたかった。






永遠のひと―――」



まるで熱烈なラブレターを読み上げるように、叔父貴はぽつりぽつりと漏らした。


でもそれはラブレターじゃない。


お別れの手紙だ。





「もし俺に未来があるのなら、お前を連れ去っていいか?


朔羅を俺のものにしていいか?


もし……許されるのなら





お前を俺のものにしたい。







朔羅、愛してる」






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