。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


そんな俺の苛立ちとは反対に、響輔の頭をなで続けていた手を休めた。


「あれ?お前たんこぶ出来てる。どっか打ったのか??」


「ああ、これは戒さんに…」


響輔は冷めた目で俺を見てきた。


朔羅が俺を少し睨み上げる。


「戒!おめぇキョウスケを苛めるなよなっ!」


「苛めっ!?待て!!最初に手を出してきたのはこいつで!!」


しかも俺はこいつに殺されかけたんだぜ!!


「はぁ??キョウスケがそんなことするわけないだろ」


はぁ!?


響輔はちょっと振り返ると、べっと舌を出しやがった。


響輔~~~!!!


てめぇ!いつかぶっ殺してやる!!



ってな意気込みでパジャマパーティーを開始。


仕返し、じゃないけど。


まぁ仕返しだな。



俺は響輔のビールに一服盛ってやった。


効き目はすぐではないけれど、数時間したらこいつはバタン!だ。


その間に朔羅は俺がイタダクぜ~♪



と…俺があれこれと黒い考えを頭の中で巡らしているが、朔羅は真剣そのもの。


やっぱ可愛いな♪




途中喧嘩したり…とかなり賑やかなパーティーになった。


だけど、朔羅が以前俺と響輔がチューしてきたことを引っ張りだしてきたときは、思わず口が滑った。





「あれはお前があまりにも疑うからだろ!!俺もこいつも男には興味がねぇ!!!


それにこいつはお前のことを!」



「戒さん、それ以上言うたら許しませんよ?」


響輔はさっき風呂場で睨んだときと同じような険しい視線で俺を睨んでくる。




「悪かったよ。そない怒らんでもええやないか」





なんて言ったけど。


危ない、危ない……





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