。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


俯いたままアイスコーヒーのストローに口を付けるキョウスケ。


あたし、何かまずいこと言ったかなぁ。


だって彼女がいるかどうか聞いただけだよ??


う゛~~ん、と首を捻って考えていると、あたしの中に嫌な想像が巡った。


「まさか……おめぇ……」


眉を寄せてあたしはキョウスケの顔を覗き込むと、キョウスケはぎくりとしたように目を開いた。




やっぱり……





「やっぱりそうだったのか……」


声を低めると、キョウスケは益々目を開いてあたしを凝視した。


「な、なんですか……」


あたしはごくりと生唾を飲み込むと、







「キョウスケ、おめぇ戒が好きなんだろ??友達として、じゃなくオトコとして」







心臓をドキドキさせながらも、あたしはこそっとキョウスケに耳打ちした。


ごめん、キョウスケ……


気づかなくて…なのにあたしは能天気に戒の彼女を気取ってたから、さぞやうざかっただろうに…




無神経でごめんね。





< 95 / 592 >

この作品をシェア

pagetop