少年
一瞬ドキッとした

いやびっくりもした

まさかついてくる人が杉本さんとは思いもしなかった


「鐵くん…」

「な…何?」
おれの特技泳ぎ目!


発動!!

目のやり場に困る


目はあわせらんないし下に視線を移せばどこみてんの!って言われそうだし


この前の事件で助けてくれてありがと…


というお礼を言われた…
あ…どうも…


と目が明後日を向いて返事している… 情けなし…

「じゃ…また明日ね」


「あ…待って!」
「え?」
「もう一人助けて欲しい人がいるんだけど…」
「ん?」
「野崎くんなんだけど…」
「ん?ん~?!」
そのときだけは目を合わせていた


「助けてあげて!」


「な…何から助けるの?」
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