軽業師は新撰組隊士!


俺はフールに哀れみの視線を送る。


「お前、大変そうだな、フール」

「おまっ…、無駄に順応してんじゃねぇ!」


あれだけ叫んで喉は痛くならないのだろうか、と思う。

心配はしてないが。


「そういえば、トッシーはどうやって帰るんだ?」


「………」


そうだ、林瑠偉の言葉で思い出した。

俺はどうやって帰るんだろう。


と、そこへ一枚の手紙。


〈…飽きた…、よって、帰るぜ土方!あ、違ったwwトッシーだったなww
        by作者〉


ぐしゃり、と手紙を握りつぶした。

ムカつくな、おい。


すると
俺の座っていたところに、穴が開き
俺はそこに落ちた……のは良いが



―――ドシーン!


「え!わぁっ!」

「うおっ!?」


着地したのは、俺の部屋にいた楓の上で…


「……」


藤堂にバッチリ見られていた。

そこで俺は状況を確認してみると、俺が楓を押し倒しているように見える。


――ニヤリ、と藤堂は笑い


「ちょっ、みんな大変!副長サンが楓を押し倒してるー!」

「藤堂ー!」

「藤堂さん、誤解!誤解ですってば!」



散々な1日だった。



【END】
*********


(くそっ、フールのせいだ(←八つ当たり))

(…フール?)

(楓、いいか。俺はフールみたくはならねぇ)

(え、あ、はい。頑張ってください…?)



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