軽業師は新撰組隊士!


楓が間に入っても、数秒間はにらみ合って、フンと顔を逸らした土方と藤堂。

楓は、どこぞの悪ガキですか…、という意味を込めてため息をついた。


「で?土方さん。楓は僕の組でいいんですね?」


沖田が土方に尋ねると、土方は一つ頷いた。


「はっきり言って、お前は強い。お前なら楓と一緒でも大丈夫そうだしな。」


「とか言いながら、おぬしが傍に居たいんだろう。」


「そりゃあ……って、親父さんか。」


いつの間にやら、克が部屋の中にいて、会話に加わっていた。

すると、


「ミャッ!?お、おぬし、何をする!?」


「なぁ土方さん。何なんだ、この猫は?」


原田が克の首根っこをつかんで持ち上げた。





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