lovin'you
ある夏休みのこと、富貴はいつものように、w-inds.のライブに参戦した。
『もうすぐ始まるよ。なんかドキドキしてきちゃった。憧れの涼平に逢えるんだもん。』こう話すのは、私と同じw-inds.ファンの、宮松紗季。桜学園高等部に通う1年生。彼女とはw-inds.のファンクラブイベントで知り合った。
『マジでドキドキしてきちゃった。楽しみで昨日も眠れなかったんだ。』『ねぇ富貴はさ、誰ファンなの?』『私?私はね、慶太ファンなんだ』そんな会話を交わしていると、『ただいまより開場致します。2列に並んでゆっくりお進みください。』このアナウンスが聞こえるといよいよライブの開演が迫る。
< 2 / 19 >

この作品をシェア

pagetop