青い春と風の中で
「そんな態度ばっかりとってると、篠崎先生に嫌われちまうぞー?」


冷やかし半分に石橋が、ツンツンと肘で春の脇腹をつついた。


「――っ!バッカ……ちげーよっ!」


顔を真っ赤にして、春は廊下を走って逃げて行ってしまったが、此処で追いかける訳にはいかない。


変な行動を取ってしまえば、葵と春の関係がバレてしまうから……。


「たくっ…素直じゃないよなー。……ね、先生」


「……ふふ、」


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