出会って2日の恋
「私の席、どこだろ?」
そう思ってドアの前で立ち止まってたら…
「ちょっとゴメンね〜。」
若そうなスーツを着た人が後ろにいた。
「すっすみません。」
私はササッと退いた。
千晴は目を輝かせていた。そのスーツを着た人は世に言うイケメンだった。
「はいっ!ゴメンね〜。席順の紙貼っとくの忘れてたー。」
そう言って黒板に席順が書いてある紙を貼った。
その紙を見たら私の席は窓側の1番後ろだった。
「やった!窓側の1番後ろッ!千晴は?」
最高のテンションで千晴に言った。
「…………1番前の……真ん中……。」
黒板を見て固まったまま千晴は言った。
「うわ〜。1番最悪な席だね〜。」
「……………。」
ん?まだ固まってる。そんなにショックだったのか…。
「まぁ、そんなに落ち込む事じゃないって。席替えだってまだあるし…」
「落ち込む訳ないじゃんッ!1番いい席じゃんッ!」
千晴は私の両肩を掴んで必死に言った。