恋人めぐり
いつまでたっても
いつまでたっても私には、恋人がいないんだ。
26歳の夏、ミユは気付いた。付き合っていた人はいた。
だけど付き合っても好きな人は他にいた。
そんな状態が続いているのだ。
友人はみな結婚しはじめている。
「私は?好きじゃない人と結婚しなくちゃいけないの?だいたい出来るの?」
そんな不安で毎日、夜が怖いのだ。
ミユは夜が嫌いだ。
淋しいからである。すぐ誰かと話をしたくなる。でも話す話も、相手もいないのだ。『夜に悩むと死にたくなるから昼悩め』
何かのテレビ番組で言っていた言葉を思い出す。



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