AKIRA


 さっきはあまり動かず、力も入ってなかったから気付かなかったけど、て俺、どんだけ鈍いんだよ。サーブ打つ時に、思いっきり体重掛かる部位だった!

 やばい、マジでやばい……気付かれたら終わりだ!

 左狙われたら終わりだぞ、俺!

 落ち着け、落ち着け。

 俺は何でもなかったように、痛みを我慢して、今度は何とかサーブを入れた。でも、いつものように、キレもないし早さもない、亜美には簡単に返されるし、やばい事尽くしだ。

 追いつけ!

 始めに俺がやったように、亜美もネット際を狙ってくるのは目に見えていた。だから、俺はすぐさまスタートできた。

 よし、返した。

 って、マジで?!

 大きなチャンスボールじゃないか?!

 亜美はニヤリと笑みを浮かべ、思いっきりスマッシュを打ってきやがった!

 俺は、それ以上、動けないまま、ボールをコートに落とした。

 こんなもん、いつもなら取れる球だし、あんなチャンスボールも返さないのに。

 しかも、あいつ、俺の左足に気付いたようだ。



――――最悪だ。








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今まで素直になれなかった穂高(ほだか)が、 ずっと好きだった幼馴染のあずみに想いを伝える決心をした。 だが、思わぬ運命に翻弄される事になる。 そして、二人が辿り着いた場所――……。 それは、過去。 ********** 時代に翻弄される穂高とあずみ。 「……ここは地獄なのか……」 「守るって、こういう事かよ……生きて、幸せにしてやれないのかよ……」 「お前だから……あずみだから俺は強くなれる」 「ありがとう」 ********** 第6回携帯小説大賞に エントリーしました。 応援していただけると 嬉しいです。 よろしくお願いします。 HARUKI拝

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