Яё:set


だが証拠がない。



私は廊下で話す研究員らしき二人がどこかの部屋に入ったのを確認すると、廊下へと出て後を追った。



先ほどとは打って変わってここには大勢の人がいた。



みんな白衣を着ているからきっと研究所職員だろう。



・・・これなら紛れ込むのも意外と簡単かもしれない。



私はトイレを見つけてそこにとりあえず身を隠した。



個室に隠れているとしばらくして誰かが入ってきた。



静かに後ろから近づき首に一撃を食らわして昏倒させると彼の白衣を拝借した。



そして職員のフリをして廊下にでると、心の中で個室で伸びているであろう男に「すまない」と謝った。



< 134 / 146 >

この作品をシェア

pagetop