ヤンキー君はトキメキ製造機
~第二章~





桜色のカーペットを踏み歩く
気温は春休みに比べてうんと上がり

ぽかぽかと眠気を誘ういい天気。

体育館に張り出されたクラス表
自分の名前だけ確認してクラスへ向かう


 「3-A 」

またA組エリートクラス。

机は確認しなくてもわかった
机が自己主張してるようにそこにあった

「私は東条芽亜の机です」

机の上に乗せられた分厚い本。
パソコンの文字で
「東条芽亜」とくっきり書いてある

私は自分の名前がたまらなく嫌だ

教科書を裏返そうかと手を伸ばし、やめた
バカみたいだと思ったから・・・


**************************

HRが始まって自己紹介タイム
成績で分けられたクラスメイトは皆顔なじみ



    ……ただ……

隣に座る男子はあきらかに違う雰囲気

一際明るい栗色の髪に無数のピアス。

みたことのない顔だった


そんなとき隣の男がガタンと音をたてて立ち上がった

「タツミ。タツミゴウシロウ、F組から来ましたーよろしくっす」

・・・F組?学年最低クラスが

なんでまたA組に?

ゴウシロウって言うんだ。変な名前。

ゴウシロウの教科書が目に入った。


「竜己 剛志朗」

剛志朗…こう書くんだ。


名前だけ聞くと変だけど
漢字を見るとなんだかかっこいいと思った。


< 3 / 45 >

この作品をシェア

pagetop