Love Box:)







『…震えて、ますか?』

「うん」


即答。

あぁ、どうしたらいいんだ。

落ち着け、私。




『は、初めて話すので緊張、して…』

「俺だって、緊張してるよ?」



(…え?)



冗談?まさかまさか、こんなにゆったり口調で余裕で色気ある低温を囁くこの人が、



(…緊張?)



馬鹿な、馬鹿な。




「俺だって、可愛い女の子と初めて話すときは多少、緊張するよ」

『っ、』

「してないと、思った?」

『はい。だっ、て…』

「だって?」


問いつめられて黙って悶絶してしまう私。

井上さんがまた喉をクツリと鳴らしながら笑ったのが携帯を通してわかった。




「改めて宜しくね、桜さん」


ドキリ、携帯越しでさえ赤面してしまう程の艶麗な声色。




―――スキ、です










< 5 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop