イマージョン
BLOOD
幾ら冬が好きな私でも、吹き荒れるビル風とグッズ売り場の列で、じっと待っていると本当に身体の芯まで冷えて、手足の感覚すら無くなる。寒いと言うか痛い。特に何も覆う事が出来ない顔と耳が痛い。しかも格好つけた服装は見た目は良くても、機能性を全く無視して作られている為、寒さ対策仕様の服では無い。
東京ドームは5万5千人の観客が入れる。ともなるとグッズ売り場に行列が出来るのも仕方がない。列に並ぶ他のファンも、寒い。と言いながらもキチンと列を作って順番待ちをしている。私も、その中の1人でグッズの為なら、労力も金額も惜しまない。ライブ会場でしか手に入らないグッズは必ず買う様にしている。パンフレットは勿論、パンフレットとグッズを入れる為のバッグも買う。良い商売をしていると分かっていても、ファンなのだから当たり前の行為だ。
今日は、クリスマスイブ。毎年恒例に成りつつある、私が中学生の頃に初めて、その音楽を聴き衝撃を受けて、一目惚れをし、それ以来一途に追い掛け続けているバンド、"BLOOD"の待ちに待ったクリスマスライブだ。ファンクラブに入って居るから、良い席を確保出来るだろう。しかも恒例に成りつつあったドームライブは今日を最後にBLOODは終幕を迎える。メンバー5人が、それぞれ別の道を歩み出す。終幕ライブの倍率が高いチケットが取れた日から私は、この日の為に生きて来たと言っても良い。ファンとして、この目と身体でBLOODを感じ、見届けたい。
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