私だけの…
しばらくして、隣を見ると、寝ている瑠奈がいた。




涙を流しながら。




「…。」



忘れろって言う方が無理だよな…。




好きだった人はもう会えない人なんだから。




いや、今も好きなのか…?







俺は瑠奈を抱きかかえ、瑠奈の部屋に入った。

「軽っ…。」



ベッドに寝かせ、俺は頬にキスを落とした。




ベランダに出て、月を睨んだ。



今日も綺麗すぎる月だな。



そのとき俺の携帯が鳴った。









「はい。……おぉ、どうした?…………えっ!!」









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