高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



「おー女の子はワンピに限るな。かなり可愛いよ美玲」


教師と夜会うのもおかしいのにわざわざ私服に着替えるって、これじゃあ生徒と教師の域越えてるよな。


いつまでも居座るわけにいかない。あつかましいし。


俺は彼女の私服姿を見ずに立ち上がり去ろうとすると、細く柔らかい手が俺の腕を強く握り、進行を止めた。



「え……」


引き止めたのは桐生美玲、予想外の行動に俺は思わず彼女の方を振り返った。


ノースリーブワンピース、お嬢様に相応しく華やかで綺麗だ。そんな綺麗な彼女と三田村真弥が、一緒に居るなんて世の中は広すぎる。


「美玲、そいつにまだ用があるのか?」


三田村の言うとおりだ、この期に及んで俺を引き止める理由が浮かばない。


ほぼ会話0に等しく、俺がどういう人物か詳細証してないし。



“泥落とすの御願いします”


彼女は携帯画面で話し、俺にスポンジを手渡した。


「ハハハ。良かったじゃねえか必要とされて、頑張ってくれよ。俺達は部屋でイジメについて話し合うからさ」


俺は、パシリかよ。
とことん自分が情けない。


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