高校四年生(ラジオドラマ化決定!)
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「おーい、いい加減起きろ」
ゆさゆさと誰かが俺の身体を揺する、折角いい気持ちで寝てんのに、と片目だけうっすら開けると遷崎が映り、瞬時に両目が見開いた。
「あ、おぅ、おぅ、」
「お前はオットセイか。アルバム気に入ってくれたのはいいがミニ抱き枕にして寝てんなよ、もう朝だぞ」
そう遷崎に言われ自分の手を見ると、確かにアルバム一枚をしっかり握り締めていた。
それほど無意識に心に響いていたのか、目の周りは涙が乾いて突っ張っていた。
「朝……おはようございます」
「天然だな。取り敢えず飯食って風呂入れ。それから今後について話していこう」
コクリと頷き、俺は遷崎が俺が寝ている間に作ってくれていたカレーライスを口に勢いよくほうばった。
滅茶苦茶美味い、久々にまともな食事をしたような気分だ。夕飯は母親が作ってくれてたが、小言の味しかしなかったから。
泣いたあとってのも理由の一つかもしれない。
「おいおい、慌てなくても沢山あるって」
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「おーい、いい加減起きろ」
ゆさゆさと誰かが俺の身体を揺する、折角いい気持ちで寝てんのに、と片目だけうっすら開けると遷崎が映り、瞬時に両目が見開いた。
「あ、おぅ、おぅ、」
「お前はオットセイか。アルバム気に入ってくれたのはいいがミニ抱き枕にして寝てんなよ、もう朝だぞ」
そう遷崎に言われ自分の手を見ると、確かにアルバム一枚をしっかり握り締めていた。
それほど無意識に心に響いていたのか、目の周りは涙が乾いて突っ張っていた。
「朝……おはようございます」
「天然だな。取り敢えず飯食って風呂入れ。それから今後について話していこう」
コクリと頷き、俺は遷崎が俺が寝ている間に作ってくれていたカレーライスを口に勢いよくほうばった。
滅茶苦茶美味い、久々にまともな食事をしたような気分だ。夕飯は母親が作ってくれてたが、小言の味しかしなかったから。
泣いたあとってのも理由の一つかもしれない。
「おいおい、慌てなくても沢山あるって」
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