*王様*
★第一章 「王様ゲーム」への招待
★1「王様ゲーム」への招待状
 
翌朝、テレビや新聞などに載せられた、謎の奇怪事件。殺された人達は、皆共通している事がある。一つは、多額の借金を抱えていた事。二つ目は、自宅の前に時々黒いスーツの男が立っていること。そして、夜な夜な、家を出て行くこと。
 この三つの事が、殺された人達に、共通している。
「謎の奇怪事件かー・・。なんか裏がありそうだな。」
こんな事を言っているのは、フリーターの〃廣田 ミツキ〃「元」は、就職していたけれど、つい先日、辞めてしまった。性別は「男」。ミツキはよく、「女」と間違われる事が多い。そのたびによくキレている。年齢は二十二歳。
 そんな奇怪事件が起こっている時、一通の真っ赤な封筒が届いた。奇妙な事に、宛先が書いてあるのに、送り主の名前が書いていないのだった。変と思いながらも、ミツキは封筒を開いた。
その内容は・・・・・・・・・
        
DERA 廣田 ミツキ
こんにちは。君は、「王様ゲームのメンバー」に選ばれた。君を「王様ゲーム」に招待する。このゲームに参加しなかったり、命令を聞かなかった時は、即座に〃執行人〃が着ます。
それと、あなたには多額の借金がありますね。このゲームに生き残れば、6億円を差し上げましょう。しかし、負ければ、あなたの命を奪います。時間と場所を言います。日時は、6月9日夜7時。場所は、あなたの家の近くの空き倉庫です。
命をかけたこのゲームを参加するしかありません。リタイアするには、死んでください。そしてこのゲームに負けたりしたら、心臓麻痺で死にます。死にたくなかったら、このゲームに参加しなさい。
それがあなたの運命です。ゲームを放棄した場合は、分かりますね。では、参加をご期待しております。
死にたく無かったらね。
それと、あなたに拒否権はありませんので、そのつもりで。ご参加をお勧めします。それと、このゲームを終わらせたかったら、私を見つけ出して、殺しても良いですよ。   FROM 王様

近くの空き倉庫?それに、ゲームに負ければ俺の命を奪うって、本気でやばいじゃん。空き倉庫なら、あそこだな。6月9日っていうと、もうすぐだな。


< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop