Don't a hero
『すごい…。なんだここは…。』
俺は真っ白な空間に吸い込まれそうになった。
よく見ると、奥の方に、ホテルの受付のようなカウンターがあり、女の人がいる。
そして、その後ろには、透明で大きな長方形の箱が2つ並んでいる。
男達と俺はその女の人の元へ向かった。
「お帰りなさいませ。隆様なら5階のトレーニングルームに居りますよ。」
女の人は、髪型はボブで首にスカーフを巻いており、ピンクやオレンジなどのカラフルな色の服を着ていた。
その格好は近未来を想像させる。
「ああ。今から向かう。あと、新人が入った。装備の準備を頼む。」
福留さんが女の人になにやら頼んでいる…。
装備とは…?
“新人”と言う言葉から、多分それは俺のものだろう。
「賢吾さま。隆様がトレーニングルームでお待ちになっております。行きましょう。」
福留さんは無表情のまま、俺を女の人の後ろに並んでいる透明の箱に誘導する。
この透明な箱は一体…。
福留さんが謎の透明の箱の前に立つと、箱の1面だけが横にスライドした。
どうやら中に入れるらしい。