スプリンター★
出会い
綺麗な校舎、設備が整ったトレーニングジム、広いグラウンド。「ここが今日から通う学校かぁ…」私の名前は、山田悠華。スポーツ特待生として、この私立大宮高等学校に入学してきた。家族や友達と離れて寮に住まうことはためらったが、自分の夢を叶えるには、多少の犠牲も必要なことだ。

「散策は荷物置きに行ってからにしよっと♪」ランラン気分で寮に向かおうとスキップすると、何かにぶつかった。「ふぎゃ!!」「あっすまねぇ、寮さがしてんだけどどこにあるかわかんなくてさぁ」「いたた…寮なら連れていってあげようか?」「いいのか?サンキュー☆」「うん☆行こうか。ちなみに名前は?私は山田悠華、陸上部短距離だよ」「小谷理苑、陸上部短距離だ!偶然だなぁ☆」ふーんこいつも陸上なんだ…速いのかな?まぁ私には勝てないでしょ(笑)
「そうなんだぁ☆頑張ろうね」「おぅ!」そんな話をしてると寮についた。「じゃあね小谷君」「ありがとな!山田!バイバイ」
そう言うと、寮の中を風のように走りぬけていった。「さて私も行きますか!え~と140…140あった!!」同部屋は、成瀬彩花と書いてある。「いい子だったらいいなぁ、」コンコン…おじゃましますよ~」開けると、金髪のロングの巻き髪に派手な格好の可愛らしい女の子が雑誌を読んでいた。
「キャー可愛い~!」といいながらこっちへ走ってきた。「えっ…?」なんだこいつは…「悠華ちゃんでしょ!?すごい!本物だ!」「なんでそんなに喜んでるの?成瀬さん」「嫌だなぁ☆彩花でいいよ悠華ちゃんのだいふぁんなの!」「えっなんで…?」そんなに名前は知られていないはずだけど…「地区大会よ~!私も陸上やってるんだけど、悠華ちゃんすごく速くて感動しちゃった!」「ありがとう☆うれしい」
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