シンデレラには、なりたくない!


呆気に取られている和史の腕を、ほとんど力任せに掴む。


「出て行ってくれる?それから、二度とここには来ないで!」


無理矢理、背中を押しながら、和史を部屋から追い出す。


「あんな御曹司のいる旅館、こっちからお断りよ」


切れ切れになる息を整えていると、涙が出てきちゃった。




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