僕らの瞳にうつる世界。

第9章‐届かない手を伸ばして‐



また、だ。

また、先輩が居ない。



「…………」



誰も座られていないベンチを見つめる。

そして座る。


避けられている理由が全く分からない。

何かやったかな、あたし。


心当たりが全く無いんだよね。


…もう泣きそうだよ。



「先輩のばーかっ」


「誰がバカだ」



とか言って現れてくれないかな。


どうして来ないの?

歌うことをやめたの?


夢は?

あのオーディションはどうなったの?


話したいことは沢山あるよ。

< 150 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop