君の声【短編】
 
「いらっしゃいませ」

さっきの店員の声がした

入ってきた客が
僕の隣に立った

女性みたいだ
高いヒールのサンダルを履いている

どんな人だろう

ふと顔を上げると
見たことのある整った横顔が目に入った

「あ…!!」

思わず声を出した

「え?」

彼女が振り向いた
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