君の声【短編】
 
「あ、そうだ。君の作ったガトーショコラとても美味しかったわ」

彼女は僕に微笑んでくれた

微笑んでくれたことも嬉しいが
僕の作ったガトーショコラが美味しかった
と言ってくれた事の方が

飛び上がる位嬉しくてしょうがなかった

「ありがとうございます」

僕は顔が緩んでいたのだろう

「フッフフ、アハハハハ」

彼女は
笑いだした

とても楽しげに笑う声が
心地よい
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