それでもあなたに恋をする
「…冗談だろ?こいつ相当年下だよな?」
彼は状況が上手く飲み込めないのか、驚きを隠しきれないといった顔をして、私と山口君を交互に見ていた。
「…どうせ嘘なんだろ?あ、もしかしてこいつ…弟とか?」
「……あのね!」
反論しようと声を荒げたけど。
弟に見えるの?
私と山口君は、姉弟に見えてしまうの?
想像以上に打撃を受けた胸がズキズキ痛み、続きの言葉が出てこない。
「残念ですが、違いますよ。」
ふと、横から落ちた言葉。
ゆっくり山口君を見上げると、にっこりと微笑んで――…。
その長くて綺麗な指が私の顎先を持ち上げて、
え?
と思った瞬間、唇が重なった。