ダサメン教師の秘密♥
『そしたら、教科書のようにその線に0~8の番号を書いて、0~1の所に顔を書きます。顔は4×0.6で2.4cm幅で取って下さい。この顔幅は紙の左端から7cmの所から取って下さい』
「せんせー!これでいいの?」
俺は呼んだ相手の元まで歩いていく。
『いいでしょう!』
確認し、そう言う。
「これから8頭身の人間描くんだ?」
『そうですね・・・ここまで付いてこれていますか?』
みんなは鉛筆を動かすのを辞め、俺の方をじっと見つめている。
『では、次に進みます。次は今書いた2.4cmの所に顔の輪郭をこんな風に書いていきます』
俺は輪郭を描くと、手が止まらず目や鼻や口、髪型、そして首までをすらすら描き上げた。
「おおーすげー!めっちゃ上手いじゃん先生!!」
そう声を上げたのは、意外にも琥龍だった。