君に触れたくて…
「次の授業なに?」
教室に戻った俺は、2年になって同じクラスになった智樹に話しかけた。
「英語」
「かったりぃな」
「お!宮路秋桜♪」
幸運なことに、秋桜とも同じクラスだ。
いや、不運か?
だって…
「ゆーきっ!起きてよ」
「うぅーん…」
秋桜のカレシ、ゆきとも同じクラス。
最悪だ…
秋桜が幸弘越しに俺を見る。
俺はばつが悪そうに、秋桜を睨んだ。
「…っ」
そんな顔すんなよ…
抱きしめたくなる。
バシッ
「いたっ」
「あんたねぇ…」
笑っているが、額の辺りにムカムカマークがついている涼子。
こいつは加減というものがわからないのか。