君に触れたくて…
「お前は黙ってみてろよ」
怒り狂っていた俺は、秋桜にも冷たく当たってしまった。
今までのストレスとか、もやもやした気持ちが全て怒りに変わり、俺は知佳にあたっていた。
俺は熱いお湯を汲みにカウンターまで行く。
「理音っ」
湯を汲んだと同時に、騒ぎを聞きつけた智樹がやって来た。
「この女さぁ、俺のこと騙しやがったんだわ」
「お前…目…」
「あ?」
「……」
呆然とする智樹をよそ目に、熱いお湯の入ったコップを知佳の所まで持っていく。
「あ…あ…」
恐怖に怯える知佳。
そんな知佳を見ても、俺の怒りはおさまらない。