君に触れたくて…
まさか学園祭で会うなんて、思ってもみなかった。
あなたの姿を見た時、胸が張り裂けそうだった。
今すぐ抱きしめたいと思った。
あなたの名前を呼んで、走って…
でもね…、
そんな事出来なかったよ…。
レストランで、彼女と楽しそうにしてた理音が頭に焼き付いて離れないから…。
あなたの幸せを崩したくはないから…。
あたしが今ここで“すき”って言っても、あなたはあたしの元へは来ない。
分かってるんだ…
失ったのは時間だけじゃない。
あたし達の心の距離まで失われて行った。
ねぇ理音、
もうあたしは、あなたの笑顔を見ることは出来ないのかな…?
あなたに“大好き”と伝えることは、出来ないのかな…?