君に触れたくて…

高校を卒業するのをきっかけに、あたしは聡くんと別れた。




“もう迷惑はかけられない”





そう言うあたしを、聡くんは優しく抱きしめて「俺はいつでも力になるから」そう言ってくれた。




そしてあたしは今、新しい道を歩み出した。





嬉しいことに、大学はりっちゃんとゆきと一緒。



あたしが行きたかったＤ大学ではないけど、保育福祉科のある大学へと進学できた。




実家からは随分離れた所にあるので、あたしは一人暮らしをすることになった。