君に触れたくて…




嘘ばっかり…




「触られたくも…ない」



「……」



「荷物は…また取りに来るから」



あたしはそう言い残し、2人で一年間過ごした思い出の家を出た。



本当は大好きなのに…


本当はもっと一緒にいたいのに…

本当は触れられたいのに…


本当は好きって言われたいのに…



現実はとても残酷で冷酷で、


でも…、それでも…、
あたしは理音を心から愛しているから……




< 311 / 343 >

この作品をシェア

pagetop